墨成
ぼくせい

神を畏敬し祈る心は
文字を象(かたど)り
漢字が生まれ
東洋文化の柱となりました

漢字は日本に渡り
繊細な感性を醸して
かな文字が創られ
詩歌とともに
古筆が生まれました

書は
文字に豊かな表情を与え
言葉に奥行きをつけ
意思と意志を持たせます

書の魅力を
文字の芸術を伝えていきたい

『墨成』はそんな願いから誕生しました
平成元年創刊『墨成』は、今年で三十五年を迎えます

五千年の叡智を有する書とともに
新しい時代を
新しい感覚で創っていきたいと考えています

神原藍