墨成
  • image01
    「赫々 琴線に触れ」
    156×180㎝
    赫々と、今を生きようとする命が鼓動する。鼓動する心は琴線に触れる。
  • image02
    「郷 太郎を眠らせ 太郎の屋根に雪降りつむ 次郎を眠らせ 次郎の屋根に雪降りつむ」(三好達治)
    雅仙紙 60×97cm
    雪の重さと厳しさ、そして温かさと静けさ。
    豪雪地帯の雪は美しい幻想的なものだけでは捉えられない 重いものがある。
    一方、我が心中に宿るシタタカさは、雪の重力に育てられたものかもしれない。
  • image03
    「かなしみを さみしさを 聴」
    (2019年)
    苦悩の陰にかなしみが見え、怒りの陰にさみしさが潜んでいる。
    かなしみの中の苦悩、さみしさを爆発させた怒り。
    誇り高く繊細な人間のいのちの鼓動を聴く。
    墨が虚白を測り合うように。
  • image04
    「棲 山のあなたの空遠く 幸いすむと人のいう」(カールブッセ 上田敏訳)
    60×240㎝ 2016年
    東北の盆地に育った私は、あの山を越えなければ将来はない、と思い込んでいた。
    棲んで耕し続けてこそ幸いは見えてくる、と今なら言える。
  • image05
    「瓦礫跡 水仙咲きて」
    90×180㎝ 2011年
    2011年3.11の東日本大震災は未曾有の大津波と火災によって、膨大な災害が発生した。
    大自然の脅威でもあったが、瓦礫の間から水仙が芽を出し、花が咲いた。
    大自然の中の可憐な自然。
    人類は理性で克服しなければ、と水仙の黄色の花に教えられる。
  • image06
    「在その1 淡墨の在」
    「人は女に生まれるのではない。女になるのだ。」(ボーヴォワール)
    女であることを意識的に強調はしない。
    しかし無意識に、女であることに気づくのだ。
    包容力のある在をめざして。
  • image07
    「在その2 濃墨の在」
    切り込むような存在でありたい。
    斬新でありたいという願いを込めて。
神原藍写真

神原藍(次子)
山形県米沢市生まれ。石澤煌峰・国井誠海に師事。毎日展・産経国際書展、各入選・入賞。東洋書人連合主催ロサンゼルス・北京・ブリュッセル・ソウル・ニューヨーク・メキシコ展等出品。
▼1986年新春三人展(原宿ギャラリー)▼1991年個展「おなごへの旅立ち」(鳩居堂)▼1993年よりフリー▼1994年個展「万葉ファンタジー」(鳩居堂)▼2003年日米合同選抜展(鳩居堂)主催 ▼2015年「陶と書 二人展」(ブルーメンハウス)▼2017年「書の仲間たち展2017」ナセBA 
作品集『神原次子書展』『神原藍書展作品集』
1989年より月刊書道誌『墨成』創刊、現在に至る。


神原藍 編集後記