墨成（ぼくせい）2022.09

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高橋邦子_作品 — 高橋邦子
難しい二文字の課題でした。
中国から得た漢字をどのような過程で国風化されてきたのか。
複雑で高度な技術を、指先や腕だけではなく体幹で体得しています。

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湯田晃子_作品 — 湯田晃子
ゆったりとした運筆の中に屈強な顔真卿の心意気をも汲み取った臨書です。
更に緩急をもっと加味すれば完璧に近いでしょう。
直向（ひたむ）きで真摯な姿勢が伺われます。

池田峯泉_作品 — 池田峯泉
字形の確かさ、自然な流れ、思い入れの深さがこの臨書に表れています。
更に鋭い細線が加われば、より完成度が高まりましょう。
格調高い古筆の、見事な臨書。

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若月怜音（高校生）_作品 — 若月怜音（高校生）
「蘭亭序」を遺した王羲之は、中国・晋時代の貴族で政治家でした。
筆圧は深く、木に書いた墨が裏側まで通ったそうです。
丁寧な臨書です。

古川実玖（中学生）_作品 — 古川実玖（中学生）
規定の「波乱万丈」も見事でした。
「平穏」を漢字課題に選び、人生は強い意志と努力で成すのだ、と表現しています。
強靭な精神力ですね。

狩野伸太朗（小学六年生）_作品 — 狩野伸太朗（小学六年生）
今年は春から太陽の光が強く厳しい酷暑でした。
筆圧で強弱をつけた線は迫力があります。
何にも負けない心強さと温かさが溢れています。

阿部廉士（小学五年生）_作品 — 阿部廉士（小学五年生）
一字一字を慎重にていねいに筆を運んでいます。
特にひらがなの「るい」は線も形も見事。
漢字は偏と旁がかみ合って、丁寧な清書です。

小椋雅陽（小学四年生）_作品 — 小椋雅陽（小学四年生）
雨が上がって、元気よく外に飛び出した雅陽さんの姿が浮かんでくるようです
。勢いのある４文字の払い、堂々とした「明」が素晴らしい。

石川千絵（小学三年生）_作品 — 石川千絵（小学三年生）
強く深い線でしっかりと書けましたね。
「川」と「び」は特に見事です。
「ら」と「き」も腕を大きく回して思いっきり書いてみて下さい。

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相場裕紀_作品 — 相場裕紀
「翔」は鳥が羽を広げて、ゆるく飛びめぐることを言います。
「羽」の闊達（かったつ）な運筆で表していますね。
静の「羊」と動の「羽」が噛み合って見事です。

阿部陽菜_作品 — 阿部陽菜
落ち着いてゆったりと書けました。
中学生になって少し行書が入って書道の文字も広がりました。
筆の毛を全部使うようにして書けましたね。

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実川　慶_作品 — 実川　慶
ガラス越しにも燦燦（さんさん）と射（さ）している夏の強い光ですね。
文字の形も、すっきりとした線も大きく大らかに書けました。
名前まで見事です。

和田康生_作品 — 和田康生
心の底から生まれた明るい顔ですね。
「明」の月をもう少し大きく書いて、「る」を少し小さくすると良いですね。
全体に迫力があります。

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髙橋鈴華_作品 — 髙橋鈴華
明るく爽（さわ）やかな梅雨（つゆ）の明けた夜空に一番星が輝きました。
姿勢を正しくして見事に書き上げましたね。
横の線、縦の線、全て見事です。

柳沼あいり_作品 — 柳沼あいり
夏は川や海で遊んで楽しいですね。
水のかけ合いをしている様子が浮かんできます。
元気の良い明るい作品ですね。