墨成（ぼくせい）2021.11

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渡辺加代子_作品 — 渡辺加代子
緩急をつけて闊達に、又自在に運筆しています。
「伊都内親王願文」は高度な技術が満載していて、
筆圧の軽重による細太の変化が絶妙。
真摯に古典に迫ろうとする気概が溢れています。

前坂あや子_作品 — 前坂あや子
非連続線は大きな飛躍を生む、と言われます。
筆を持たない日々は熟成の時間だったのでしょうか。
空間は明るく懐抱が大きい。
線状は曇りがなく澄んでいて、
私達はいつだって学び直すことが出来ることを教えてくれます。

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湯田晃子_作品 — 湯田晃子
伸びやかな運筆の中に、筆鋒の働きが冴えています。
筆の運びに無理や無駄がなく、顔真卿の心意気を掴んで意気軒昂。
特に「及」は、比類のない端正な美しさで完成度が高いですね。

佐藤　治_作品 — 佐藤　治
形に現れるものには誰もが惑うことはない、の箇所。
「惑」の長い斜線は、筆を絞り込み、迷いのない運筆です。
長い呼吸を伴いながら筆を絞り込む技術は、
腕に確かな技術が備えられている証（あかし）でしょうか。

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佐々木怜（高校生）_作品 — 佐々木怜（高校生）
筆を持って書くことで周囲の喧騒も忘れ、心が清々しくなりますね。
筆鋒に集中して運筆した線状は、まわりの空間を美しく際立たせています。

横塚美優（中学生）_作品 — 横塚美優（中学生）
集中して書き上げました。
小さな点画も、強い筆圧で書いた重厚な線も充実しています。
「風」の縦画の左右のハネは、筆を絞り込み見事です。

池永沙季（小学六年生）_作品 — 池永沙季（小学六年生）
筆圧に変化をつけて、堅実にしっかりと書けました。
「黄金」は左右対称の文字ですが、左右どちらかを広くすると動きが出てきます。
深く清らか。

福永聡美（小学五年生）_作品 — 福永聡美（小学五年生）
光る大地は、農作物が実ることだけを言うのではないのでしょうね。
人が生き生きと輝く社会も指していますね。
「光」が本当に素晴らしい。

藤原　恵（小学四年生）_作品 — 藤原　恵（小学四年生）
大きな強い風で稲が波打つように揺れています。
けれどもしっかりと大地に根を張った稲は、風を楽しんでいるようです。
迫力があり、逞しい。

髙橋鈴華（小学三年生）_作品 — 髙橋鈴華（小学三年生）
大きく伸びやかな実りですね。
今年も豊作で美味しいお米が出来て、果物や木の実が採れました。
一点一画を心を込めて書けましたね。

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島田美晴_作品 — 島田美晴
温かな気持ちが伝わってきます。
シンニュウの払いや草書の跳ねる線に勢いがありますね。
更に筆圧の変化を出してみて下さい。
伸びやかな臨書です。

小笠原結愛_作品 — 小笠原結愛
糸偏と旁の「半」が噛み合って一体となった「絆」。
縦画が見事に空間を引き締めています。
絆を取り巻く白も美しく、感性の豊かさが表れています。

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渡部優月_作品 — 渡部優月
名前まで一貫して落ち着いて書けました。
特に「黄」は見事。
「金」はもう少し上から書いて「秋」と同じ位の大きさにすると良いですね。

新海美玲_作品 — 新海美玲
堂々とした清書です。
「る」が少し大きいですが、漢字の三文字が素晴らしい。
「光る大地」は地球に住む私達の良心と努力で成してゆきましょうね。

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中村悠那_作品 — 中村悠那
四文字のバランスも良く強い線ですね。
田んぼの稲が風でなびいている様子が目に浮かんできます。
「波」が見事。

大屋志央愛_作品 — 大屋志央愛
強いタッチでしっかりと書けましたね。
特に「あき」は筆を立てて、落ち着いて書けました。
「声」はもう少し大きくても良いでしょう。