墨成（ぼくせい）2021.08

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高橋邦子_作品 — 高橋邦子
法帖を深く観察した見事な臨書です。
きめ細やかに筆圧の変化を加え、筆鋒を効かせた細線にも緊張感があります。
弛みのない筆の運びは文字の中の虚白をも美しく際立たせています。
白眉。

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桜井知子_作品 — 桜井知子
元帖が不鮮明ながら、文字を良く捉えているのは、修練の賜物でしょうか。
繊細な細線も筆の芯をとらえ、濁りのない美しい線状です。
厚みのある線状も無理がなく見事です。

髙橋優子_作品 — 髙橋優子
顔真卿の行草の書は高い評価があります。
「争座位稿」は草稿ですが、下書きゆえに彼の内なる書の力量が率直に顕れているからでしょう。
真面目に深く顔真卿に迫ろうとした臨書です。

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上野愛夏（高校生）_作品 — 上野愛夏（高校生）
「黎」は黒。艸（くさ）のこと。
「黎首」は黎民と同じ。冠をかぶらず黒髪を表している万民のこと。
筆鋒を生かした連綿線が見事。
「首」の草書は草書「黎」のように筆圧の変化をつけてみて下さい。

髙橋乙華（中学生）_作品 — 髙橋乙華（中学生）
新緑が勢いよく、辺り一面を緑で覆っているようですね。
「新緑」の生き生きとした伸びやかな線が素晴らしい。
集中して全力を出し切っています。

長原珠希（小学六年生）_作品 — 長原珠希（小学六年生）
四文字のバランスが良いですね。
しかも落ち着いて一点一画をていねいに、気持ちを込めて書けました。
画数の多い字は、横画と縦画の線に、太さに変化をつけて書いてみて下さい。

実川　慶（小学五年生）_作品 — 実川　慶（小学五年生）
「池」がむずかしいですね。
偏と旁がかみあって落ち着いて書けました。
「木立」がどっしりとして見事。
木立の木陰は涼しいでしょうね。

藤原　恵（小学四年生_作品 — 藤原　恵（小学四年生
ほんとうに大きな河ですね。
しかも線が強く勢いがあり、とうとうと流れる大河です。
最上川を想像して書きましたか。

前田悠翔（小学三年生）_作品 — 前田悠翔（小学三年生）
雨がふっている池で、元気にゲロゲロと鳴いているカエルが合唱をしているようです。
生き生きしています。
習字はおもしろいですね。

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中道陽菜_作品 — 中道陽菜
培ってきた書の技術が生きています。
さらに文字の中の白を意識してみて下さい。
線がとても深いですから、虚白を活かすようにすると良いでしょう。

上田帆乃佳_作品 — 上田帆乃佳
見事な初夏新緑。
筆を立てて書いた線は深く、強烈で澄んでいます。
真面目に取り組み、筆で書く墨文字の力を知っているのですね。

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石井　桃_作品 — 石井　桃
清々しい清書ですね。
筆もていねいに運んでいます。
縦の線と横の線の違いも出して感性が豊かです。
更に払いの線などに勢いもつけてみて下さい。

小松崎このみ_作品 — 小松崎このみ
どうして「三角」と書いたのかな。
三角帽子の魔法使いのおばあさんを連想しましたか。
強くてやさしく、楽しい三角ですね。