墨成（ぼくせい）2020.04

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横部美奈子_作品 — 横部美奈子
王羲之の「十七帖」は草書の代表的古典。
拓本であるため筆意は臨書する者の感性に委ねられます。
緩急と筆圧の変化を自在に駆使した見事な運筆。
文字の中の虚白も的確で線状は生き生きとしています。

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長谷川千夏_作品 — 長谷川千夏
新春展で大きな画仙に挑戦した成果が表れています。
身体全体で運筆するコツが脳内にインプットされ、半紙作でありながら、気宇が大きい。
顔真卿の人間の大きさを追体験するかのような臨書です。

宮崎さき子＿作品 — 宮崎さき子
一字一字を楷書の様に誠実に追い、流れを捉えています。
更に行毎に筆鋒を駆使した細線と、筆圧を強くした太い線のからみ合いなどを、細やかに観察してみて下さい。
繊細な線状が増してきましょう。

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中村美莉（高校生）_作品 — 中村美莉（高校生）
書の技術を着々と身につけて、空海が言う“書は散なり”の域に迫ろうとする、たおやかさが感じられます。
楷書と草書の違いを的確に捉えて見事です。

中道陽菜（中学生）＿作品 — 中道陽菜（中学生）
運筆に抑揚をつけた線は生き生きと輝いています。
まさに歓喜に溢れていますね。
特に「声」が素晴らしく、終筆は陽菜さんの心意気を見るようです。

菊谷太郎（小学六年生）_作品 — 菊谷太郎（小学六年生）
深くおろした伸びやかな線が、太郎君の強い意志と逞しさを表現しています。
左右の払いの線も投げやりでなく、丁寧に書いています。

青野真奈（小学五年生）_作品 — 青野真奈（小学五年生）
美しい絵は、ただきれいに描かれている絵とは違うのかな。
真奈さんの「美」はたくましく、自分をしっかりと見つめていますね。

小松功太（小学四年生）_作品 — 小松功太（小学四年生）
強いタッチでしっかりとしたまわり道ですね。
まわり道をしたお陰で色んなことを見たり、聞いたり出来たのですね。
堂々としています。

髙橋正都（小学三年生）_作品 — 髙橋正都（小学三年生）
バレーシューズのような繊細（せんさい）なくつですね。
筆を立てて強くシャープな線で書けました。
四文字が生き生きしています。

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高野玲奈_作品 — 高野玲奈
書は書いた人の姿をあるがまま伝えます。
玲奈さんの高みを目指す心意気が感じられて見事です。
強い信念を持っていますね。

荻野彩_作品 — 荻野彩
画数の多い文字を筆鋒（筆の先）を丁寧に運筆してよくまとめました。
歓喜は悲哀や無念の反対語ですが、努力の結果の表れですね。

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佐藤恒太_作品 — 佐藤恒太
恒太君は新聞をよく読みますか？
今はスマホでもニュースを読めますが、新聞は記事を手元に残すことができます。
二文字を組み合わせて強く書けました。

木島愛心_作品 — 木島愛心
季節の春は確実にやってきて、新しい風を運んできました。
コロナウイルスなんて消えて行け、と叫びたいですね。
どっしりと書けました。

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堀真波_作品 — 堀真波
ドキドキしながらグルっと回り道を歩くのも楽しいですね。
やさしい気持ちでていねいに筆を運んでいます。
払いの線は抜群（ばつぐん）ですね。

中田楓_作品 — 中田楓
すてきな赤いくつですね。ひらがなの「くつ」が特に素晴らしいですね。
線の中心に筆の中心が来ているので、線が美しいのです。
名前までしっかりと書けました。